一四九漂礫1
一四九漂礫2
一四九漂礫3

守章 展 日高見中瀬
Akira MORI
hitakami nakaze

2024年2月17日(土)ー2月28日(水) 休廊日無し

13:00 - 19:00

HIGURE 17-15 cas

〒116-0013 東京都荒川区西日暮里3-17-15

JR山手線/京成線/日暮里・舎人ライナー 日暮里駅 北口改札西口から徒歩6分
JR山手線/東京メトロ千代田線/日暮里・舎人ライナー 西日暮里駅 西口から徒歩8分

守章 Akira MORI

「日高見中瀬 hitakami nakaze」

2024年2月17日(土)ー2月28日(水)休廊日無し

13:00 - 19:00

HIGURE 17-15 cas
〒116-0013 東京都荒川区西日暮里3-17-15

JR山手線/京成線/日暮里・舎人ライナー 日暮里駅 北口改札西口から徒歩6分
JR山手線/東京メトロ千代田線/日暮里・舎人ライナー 西日暮里駅 西口から徒歩8分

HIGURE17-15casにて、2月17日(土)より守章 展 日高見中瀬 hitakami nakaze を開催します。守章は2021年2月末から2023年4月中旬まで制作拠点を東京から仙台市に移しました。その時期に岩手・宮城の両県にまたがり、石巻湾から太平洋に注ぐ北上川流域にまつわる歴史的事象、環境的事象の調査研究及び作品制作に着手しました。

本展では、二つの作品を邂逅します。
北上山地と奥羽山脈という成り立ちの異なる東西の山の岩石が、川で流され合流する河原で多様な石を採取し並べ水切りを試みた作品「一四九漂礫」。北上川の流域に設置されている無人観測所ライブカメラからの画像を情報公開されているホームページから定点撮影を行い継続的に一年を通し記録し編集した作品「気象観測所_日高見」。プロジェクト名称の日高見中瀬とは、北上川に由来する日高見と河口にある中州、中瀬の名称を併せた造語です。

本展出品作品の中には、地質学用語を用い北上川流域を俯瞰した宮沢賢治の詩文を取り上げており、その悠久の時間を辿り想像する多様さをご高覧賜れましたら幸いです。

《一四九漂礫 0》2022
"149drifts 0" (2022)

一四九漂礫1

《一四九漂礫 01》2022、撮影:鈴木省一
"149drifts 01" (2022) photo: Shoichi SUZUKI

一四九漂礫2

《一四九漂礫 02》2022、撮影:鈴木省一
"149drifts 02" (2022) photo: Shoichi SUZUKI

一四九漂礫3

《一四九漂礫 03》2022、撮影:鈴木省一
"149drifts 03" (2022) photo: Shoichi SUZUKI

一四九漂礫0

《一四九漂礫 04》2022、撮影:鈴木省一
"149drifts 04" (2022) photo: Shoichi SUZUKI

一四九漂礫 149drifts

北上山地と奥羽山脈。成り立ちの異なる東西の山の岩石が、川で流され合流する 花巻市の川原に於いて多様な石を採取するということに着目した。北上山地は5憶年前は赤道直下にあり、プレート運動で現在の場所まで移動した古生代の地質。堆積岩が主だった土壌。奥羽山脈は2500万年前の火山活動で隆起した山。火成岩が主だった土壌になる。幼少の頃、岩石の採取に夢中で過ごした経験を基に、地質学用語を用い作られた宮沢賢治の詩文を取り上げ、その悠久の時間を辿り北上川を媒介する仕事に着手した。

気象観測所_日高見(2022)映像スチル
"Weather Observatory_hitakami" (2022) Video still.

気象観測所_日高見 Weather Observatory_hitakami

果たして川に終わりはあるのか?
たとえ海に流れ込む川を
ここから目で追っていったとしても
そこに終わりはあるのか?果たして川に終わりはあるのか?

2021年8月末より奥羽山脈と北上山地の間を流れる、北上川にまつわる調査研究をしていた。北上川の流域に設置されている国土交通省管轄の無人観測所ライブカメラがお知らせする観測画像データについて調べ、情報公開されているホームページより継続的に一年を通して定点撮影を行い、時系列に沿って画像をつなぎ合わせていく試みに着手した。災害時に観測装置から受け取る目的にある河川の状況を、時空を超え太古より続く河川の生態系と捉え記録した。日々記録した画像の全てを網点に加工し、河川・樹木・水際の植生すべてが周囲へと変容し、経過する時間と共に粒子同士が日々移り変わる様子を捉えた。一年を通し季節を垣間見る機会となった。

守章(もり・あきら)

1967年、宮城県石巻市生まれ。1996年、双子の兄弟ユニットとしての活動を開始。現在は弟の喜章が同名で、東京都を拠点に活動。守章は「私」と「他者」を結び、遠ざける各種メディアが生む「距離感」、集団や自治体などの区分けに存在する見えない「境界」を視聴覚化する制作を行っている。近年の展覧会に「MOTサテライト 2017秋 むすぶ風景」展(清澄白河周辺/東京都現代美術館主宰・東京)、Path-Artの仲間たち 富田俊明×守章「リップ・ヴァン・ウィンクルからの手紙」展(釧路市立美術館・北海道)、「リボーンアートフェスティバル 2019」(石巻市・宮城)、「新・今日の作家展2019 対話のあとさき」(横浜市民ギャラリー・神奈川)、「横たわる向こう側」(コロキウム・宮城)など。

Webサイト https://akiramori.net

Past Exhibitions